2005年7月8日付
リトアニア・カウナス
リトアニア農業大学・言語学部学部長
Mrs. Giedre Klimoviene からの連絡(電子メール)
玲子様
とても素敵なお人形を送って頂いて、改めて感謝申し上げます。見る人誰もが感心します。総長と副総長もご覧になるのに来られ、ご本がいかに青少年の人間的な成長に貢献しているかについて、話しが尽きませんでした。
良い知らせが出来るまで、ご返答を延期していました。まずとても気の通じ合う、利益優先でない情熱を持った出版社"Spalvu
kraite"を見付けました。現段階にスポンサーからの資金集めが出来ていなくとも出版すると熱意を抱いて下さっています。初版は3000部と成ります。それから、著名なジャーナリストのラジオ番組にゲストとして招かれ、インタビューを受けましたので、スポンサー探しに弾みが付くと思います。
三番目に、カウナス市とヴィルニウス市の優秀な小中学校や高校、専門学校が「21世紀への旅立ち」を青少年の人間的発達の教科に副読本としての採用に賛同して頂けました。そのため、急いで秋までに出版し、学校に配布しなければなりません。これができて初めて文部省が全国の教育現場での導入を考えて下さるでしょう。やることが山積みですが、全力で「21世紀の旅立ち」のみならず「悲しみの前に」や他にお書きになったご本がリトアニアの教育に取り入れられるよう頑張ります。
これが使命だと感じています。すでに有力な財界人に資金的援助をお願いするお手紙を書きました。協力的なご返答が期待できると思います。
通常、結果が出るまで時間が掛かるため、まだ大使館には連絡しておりません。初版が学校に届いた時点で連絡を取ろうと考えています。先輩からのアドバイスでこうすることにしました。
<翻訳本出版のプロジェクト>が進んでいることがお分かりになったと思います。玲子さんとの出会いにとても感謝しています。ご本を読んで学生と懇談する度に、今なんとしても、将来に希望が持てず、混乱に陥っている若者のために何かしなければという気持ちでいっぱいです。ご本は、どんな人でも自分の人生を切り開いていけるのだと希望を持たせる、こころからのメッセージです。こちらで準備している<翻訳本>の表紙が空に舞い上がるカラフルな凧になっていて、印象的です。秋にまた状況をご連絡します。
ご家族とスタッフの方々が、心と体が休まる素敵な夏休みを満喫できますように。
私の熱心なスタッフが写っている写真をお送りします。(多少欠席している人がいるので、全員写っていません。)この電子メール以外に、郵便もお送りします。
どうぞよろしくお願いします。
ギウドレ(クリモヴィーヌ)より
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